【少子高齢化の時代のなかで“農”はチャンス】
三好 令祐さん(いちご農家)
【就農前】
山口県阿武郡出身で実家は漁師だという三好さん。パートナーのラクエルさんがフィリピン出身で、子どもが病気をしたときなど病院に連れて行くのが言葉の問題でむずかしいからと、転職を決断。
「もともと独立したいと思っていましたが、何もノウハウを持っているわけではありません。でも少子高齢化の時代の中で“農”はチャンスだと思いました」
平成24年に県立農業大学校の1年コースで研修を受け、平成25年6月に独立。開業できるところを福岡じゅう探していましたが、南筑後普及指導センターで大木町を紹介されて、地主さんに会って借りることを決めたそうです。この地域がいちごの産地であるということも後で知ったとか。
もともとベランダでいちごを植えていたという三好さん。「ランナーがどんどん増えるのが面白かったですね。こんなに増えるのであれば苗を売ってもイケル!」といちご作りに。大学校で研修を受けてみて「いちごはやっぱり“実”だ!」とますます興味がわいてきたそうです。
【就農後】
三好さんの場合、ハウスの中でいちごの世話や収穫で6時間を過ごし、その後自宅でパック詰めをするなど、シーズン中は14時間も働いています。
「確かに体力的にはきつい仕事かもしれません。でも、いちごの“樹”がどう成長していくのかが面白いです」
三好さんの目標、まずは10アール(1,000平方メートル)あたり5トン収穫し、売り上げで本町のいちご農家の平均までいくこと。
「いちご作りの師匠がいます。まず、この人から習ったことを確実にマスターすること。そして樹を増やしハウスを増設して大規模化したい」と目標を語ります。